僕の人生を変えた本「考えるな、動け」【vol.4】グミ・チョコレート・パイン パイン編
こんにちは!せんです!
今回は、グミ・チョコレート・パインの3部、パイン編について、自分なりに紹介していきた
いと思います。
グミ編と、チョコ編を読んでない人は先にそっちを見てから読んでくださいね!
【目次】
- あらすじ
- 目的
- 学び
- メモ
- 感想
【あらすじ】
- 美甘子はデビュー映画で共演している羽村と恋に落ちる。初キスを経験し、ハマってしまう。次第には彼らはセックスまでに発展し、週刊誌にその様子を取られてしまう。しかし、それをきっかけに美甘子はスターに、羽村は芸能界から干されてしまう。一方で賢三はバンドのための詩作りに苦戦していた。彼には山之上以上の作品を作れる自信が無かった。結局、作詞することも出来ずに我慢していた美甘子のブルマーとヌードグラビアでオナニーまでしてしまう。ニャンニャン写真をきっかけにスターとなった美甘子とは裏腹に賢三は自分のバンドでの居場所さえも失っていた。彼は二回自殺未遂をする。学校の窓から飛び降り、関東バスに突っ込む。間一髪で山之上の爺さんに助けられ、彼とノイローゼを克服するため夏合宿を行う。殴り殴られる毎日。そんな中で彼は現実の厳しさとたとえ追いつくことはできずとも、行動することの大事さを学ぶ。合宿最終日、彼は羽村を殺害することを決意し、彼がコンサートを行う予定の中野サンプラザへ向かう。大量の観衆と警備員を一緒に駆けつけた暴走族(山口美甘子施設親衛隊LOVEみかみか❤️極東練馬支部)を潜り抜け、羽村の控え室へ向かう。そこで彼は羽村(スター)も賢三と同じ劣等感を抱いていたことを知り、彼を助けることにする。中野の街を走り回り、バイクで暴走し、彼らは親友になっていた。そして彼らは暴走族の一人、真平の助けも借りてハリウッドへ向かう美甘子へ別れを告げにいく。賢三は羽村と違い、美甘子の眼中にもなかったことを思い知り、また失望する。そんな中で偽美甘子(ヘルスの嬢)で童貞を卒業し、彼の一番大切なことを思い出す。キャプテン・マンテル・ノーリターンのライブ会場に行き、自分の役目を全うし終わる。彼はメンバー三人の映像を映画化することに決めた。
【目的】
- チョコ編の続き
- 青春を楽しむため。
【学び】
- 百聞は一見にしかず
- 一歩づつ着実に
- 周りと比べるな
- 人生は苦労するごとに深みがでる
【メモ】
できるか? いややるのだ。
「私は、私は羽村君とHをしました。逃げようがないからはっきり言います。端から見たら軽はずみかもしれない行動を取った理由は、好きだから。生まれて初めて、人を好きになったからです。そうしたら、止めることができなかった。もっと話してみたいと思ったし、手を握ってみたいと思ったし、もっと二人の距離を近づけてみたいと思いました。その近づいていく途中に、どうしてもHがあって、避けることができなかった。それが悪いことであるのか、もしかしたら愛とか呼ばれるものなのか、私にはまだわかりません。ただ今別に、私は全然後悔していない。後悔なんかしたら、自分が可哀そうだと思う。きっと多くの同世代の女のコたちと私は一緒なんだと思うんです。自分の想いに従って行動すると、いつも怒られてしまう。本当にゴメンなさい。ゴメンね。ゴメン。ゴメン」
「それとも飛んで山口に会うつもりでもいたのか? 確かに、山口は俺らみたいなボンクラとは天と地 よりも離れたところにいる。遠いよ。目茶目茶遠いよ。俺らがいくらあがいたところで、山口や羽村 一政のいる世界にはたどりつけないよ。もしかしたら一生無理かもしれない。俺らは一生はいつく ばって生きていくのかもしれない。でもな賢三、何かやらなければ、何かを始めなければ、一歩で も、いや一ミリだってあいつらに近づくことすらできないじゃねーか。賢三、訳のわからない妄想に 囚われてるヒマがあったら、一つでも俺らのバンドのための歌詞でも書いてこいよ」
「ダメだって思ったら俺ら本当にダメになっちゃうじゃねーかよ!」
勝てるとは思わない。でも少しでも何かやろうと前に向かったなら、オレらが集ったなら、多分オレらは負けはしない。負けさえしなければいつかオレらだって陽の目を見ることがあるかもしれない
「何も知らぬくせに、映画や本の知識だけが頭の中でふくれあがっている。知識はいらぬプライドを 生み、プライドは現実との 軋轢 を生み、耐えられなくなった少年は内へ内へと閉じていく。内向は 何も生まず、そして知ることを恐れるのじゃ」
「教えてやろう。それは現実だからじゃ。現実は痛みと恐怖の連続じゃ。どれだけ映画を観ようと本 を読もうと現実の痛みだけは体験しなければ絶対わからんのじゃ。そして現実の恐怖は......立ち向か わなければ乗り越えることができないんじゃ。失恋と自信喪失でお前はさらに 象牙 の塔の中へ引き こもろうとしておる。映画や本や空想の中に浸っていればぬくぬくと安心できるからな。だがな賢三 よ、少年よ、お前に今必要なのは現実の痛みを知ることじゃ。現実の恐怖と 対峙 することじゃ。汗 をかき涙を流し息を吸い息を吐き小便してウンコして寝て起きてメシ 喰って、生きることの一切合切 を腹に収めるために、少年よ、考えるな、動けっ! 怯える前に殴り合え! 殴り合って痛みと恐怖を 乗り越えて、そして初めて人生を歩み出すのじゃ!!」
「いつかはなくなるもの、手に入れようとすればするほど遠く離れていくものを、永遠に手中に収めようと思う執着の心が苦しみを生じさせるのじゃ」
考えるな、動け
どのくらい遠いにせよ、いつか同じところへみんながたどりつくはずなのだ。 ならば無駄に思えよ うとも、一歩でも歩を進めるべきなのではないか、だって、美甘子がそう言ったんだから。
『人生ってグミ・チョコ遊びだと思うの。出す手によって先に行ったりおくれたり、でもそうやって、いつかみんなが同じ場所へたどりつくんだと思う』
「一生などというものは、出会う事象一つ一つにきっちり落とし前をつけていけばいいだけのことな んじゃ。生まれたら死ぬまで生きればいい。人に会ったら 挨拶 をすればいい。女と会ったら恋をし たらいい。別れたら泣けばいい。泣いたなら忘れればいい。忘れたら思い出せばいい。思い出した ら......」
「死ぬことはない。何があっても死ぬことはない。どんなにしょぼい人生でも、意外に、楽しいと思える日が必ず来る。その日が来るまで、その日を信じて、起きて、食って、寝て、くり返して、一日一日かたづけて暮らしていけばどうにでもなるもんなんじゃ。それを、教えたい」
「すなわち、この世は 空、 空 すなわちこの世なんじゃ。賢三よ、この世は執着すればするほど苦し む 空 であることを腹に収めよ。しかし同時に、無常であれども、確かに存在しているのだから、目 的と意欲を持ち挑戦する価値のある 空 であることもまた腹に収めよ」
「本を読む。映画を観る。もっともっと、今より沢山、読んで、観る。でもそれだけじゃ駄目だ。体験する。この世界の、この現実のあらゆることを身を以って体験して、そして痛みを知る。感動を知る。失敗も成功もなんにも恐れない。とにかく知って知って体験しまくって、やがて山口美甘子に、俺の存在を知らしめる」
「撮れ、撮ってみろ、結果など気にするな、どう転がるかなど誰にもわかるもんか。もしも悪い方に転がったなら、その時にまた考え直せ、編集し直して『完全版』とステッカーを貼れば映画祭にだって出品できる。失敗ってのは後々のための糧だ。賢三、さあ、どう撮る?」
『生きてれば、死なない。死ぬまで生きればいいだけ。くだらねぇことばかり起きるけれど、くだらねーのが人生当たり前。だから、本当は何も起こってないのと結局は同じ』
「でもそれでボヤいてたら人生マジくだらなくなるから、死のうなんて考えてる暇あったら何かやれって」
「そうだよ。私もふられて自殺しようとして、なぜかこんな店で働いているんだけどさ、今じゃふった人に感謝してるもん。私を一度からっぽにしてくれてありがとうって、逆に、新しいこと詰めこむ隙間を、そいつが作ってくれたわけだからさ、詰めこんでも詰めこんでも、まだまだ足りないでっかいからっぽだよ。今日も明日も詰めこみ作業で大忙しだよ。悩んでる暇も無いよ」
「それより、行こう、行ってみよう、何ができるかわからないけれど、とにかく、俺は友のいる場所へ駆けつけてみよう。とにかく何かを始めたなら、そのはるか先に、もしかしたら美甘子がいるかもしれないじゃないか。いなくたってかまわない。とにかく今は行くしかないんだ」
「見つけたんだ。俺の役割りを。俺はカワボンみたいにギターは弾けない。タクオみたいに機材も操 れない。歌詞も山之上にはかなわない。でも、俺はお前らの誰よりも映画を観ている。それが俺の ちっぽけなプライドだ。だから俺は、これでお前らの映画を作る。このカメラで、お前らのライブを 記録する。いい所もヘマしたところも総て 録 る。録って、編集して、音を入れて、お前らの物語り を映画にまとめてやる。それが俺の、キャプテン・マンテル・ノーリターンでの役割りだと見つけたんだ」
【感想】
- グミ・チョコレート・パインは僕のこれからの青春を楽しいものに変えてくれると思います。挑戦することの楽しさ、葛藤、経験、様々なものを乗り越えて立派な大人に変わる一歩手前の自分に勇気づけてくれる本でした。自分の出来る事から一歩ずつ、自分の夢に向かって全力にがむしゃらに向かっていこうと思います。